営利目的の個人・団体とXCIJの関係について(文責:中山、平良)
 

最近、MLで話題になっていた某業者ですが、MLに加入されていない方、並びに、一般の方に注意を喚起する意味で、もう一度、ここに概要をまとめて記しておきます。
 

先ず、きっかけとなったのは、たまたま、私(中山)がweb上で見つけたサイトで、或る業者が事業をたち上げるにあたって、あたかも、XCIJと文部科学省のナショナルバイオリソース(NBRP)が関係しているかのような書き方で、出資者を募っていたのを見つけたので、世話人の幾人かの先生方と、そのサイトに(恐らく無断で)linkされているホームページの関係者へmailを送り、注意を呼び掛けました。

そこで矢尾板先生、並びに、文部科学省の素早い抗議により、恐らく実害なく、取り敢えず、事態は収束したかに見えました(リンクは外され、一部の先生には事業を取り止める旨の連絡がありました)。

しかし、実際は事業は多少形を変えて存続しており、某氏がその会社へ問い合わせた際のやり取りに於いて、NBRPに関しては『(国家事業ですので私の所の事業と直接の関係は無いです)』と明言はしていますが、国家が絡んでいるんだからtropicalis関連の事業はスゴイ事業だと暗に述べ、続いて広大のNBRPのHPを引き合いに出して『アフリカツメガエルは現時点でのlaevisでなく、近年注目されてるtropicalisに移行するようになってます』と説明しています。ところが、実際はlaevisとtropicalisにはそれぞれ一長一短があるため、今後も両者は併用されて行くことになると、大方の人は考えています。

また、『研究者の数が少なすぎる』という某氏の問いに対し、XCIJのHPを引き合いに出し、XCIJのメンバー数を以て『今現在日本の代表の研究者68名が出ております』とし、それが全員tropicalisの研究者数であると錯誤させています。

このように、NBRPとの関係は否定してはいますが、広大やXCIJのHPを引き合いに出して、且つ、『関連の事業です』いう表現を使って、あたかもXCIJの後押しがあるかのように錯誤させるような説明をしております。

しかし、XCIJは、この某業者に限らず他のいかなる営利目的の個人・団体とも、一切関係がないことをここに明記し、皆様の注意を喚起したいと思います。 

2003年9月9日